学科DATA 学生数:1,095名
(男子:68%/女子:32%)
教員数:28名
商学部で学ぶマーケティングは、あらゆる業種で求められる学問です。
また、簿記や情報処理などの実務能力、さらに組織やチームの成果を上げるためのマネジメント思考を学ぶことで、
民間企業、国や自治体など幅広いフィールドで活躍できる人材を育てます。
組織におけるヒト・モノ・カネ・情報の活用を知る「流通・マーケティング」、「金融」、「経営管理」、「簿記会計」とそれらに関連する「民法・商法」、そして「情報処理」を体系的に学びます。私たちの生活に身近な消費から企業経営、金融、流通など幅広い知識を身につけ、社会に貢献する人材を育成します。
企業や自治体と連携して取り組む、多くの「プロジェクト型演習」があります。地域と直結した学び「くまもと未来創造科目」をはじめ、フィールドワーク(市場調査)をもとに行う商品開発や、集客力を高める企画などの実践の機会も豊富。ビジネスに必要な「売れるしくみ」を考える力が身につきます。
「将来の夢は独立して起業」「親の事業を承継する」という人に対応するため、マネジメント力を磨く多様な学びを用意。企業経営者から直接話を聞く機会もあり、組織統括力やビジネスセンスを養います。また、公認会計士・税理士といった会計のプロをめざす「会計専門職コース」もあります。
1年次で商学・経営学の基礎を学びながら、専攻をじっくり考え選ぶことができます。専攻を念頭に学修するため、早い段階から学びに対する興味・関心に気づきやすくなるのもメリットの一つです。
また、1〜4年次までの演習科目は少人数で行われ、きめ細かな指導を受けることができます。
地域の企業が抱える課題の解決や、業績向上につながる新製品・サービスの開発などを「商学」の視点から考える「くまもと未来創造科目」。
地元企業やプロスポーツチームによるゲスト講義や、フィールドワーク・課題解決型学習(PBL)でビジネスに直結した学びが得られます。
熊本県/第二高等学校出身
プロサッカーチーム「ロアッソ熊本」の協力のもと、スタジアムへの若年層の集客を増やす課題にグループで取り組みました。SNSを活用する案や観覧席の椅子を快適なものに変える案などみんなでアイデアを出し合い、チームに直接伝えられる貴重な経験ができました。また、プロ野球チーム「火の国サラマンダーズ」の社長をはじめ、プロスポーツ界の第一線で活躍されている方のゲスト講義を受けられるのも魅力です。
熊本を本拠地として活動するサッカーやバスケットボール、野球のクラブチーム。地元の応援を受け活躍が期待されていますが、地方のクラブチームは運営に関する課題を多く抱えています。その課題を解決し、チームの発展とともに地域の活性化を考えます。
熊本は気候風土に恵まれ、農産物が豊かです。ブランド化や加工品の製造、体験型の販売や観光などと結びつけた6次化の取り組みも盛んです。また、海外に展開している外食産業やメーカーもあります。熊本の「食」を商学の視点から考えます。
地域経済において、金融機関は大きな役割を果たしています。金融機関が地域に密着してどのような活動を行っているか、新しいICTをどのように活用しているか、どのような社会貢献活動をしているかなど、多様な活動について学びます。
百貨店やファッションビル、ブティックやカフェなど、購買意欲を高めるショーウィンドウは、都市を形づくる魅力の一つです。地域における流通の現状と役割、まちづくり、魅力づけと流通など、地域で活躍する企業や商店街とともに考えます。
日本の製造企業が抱える課題、企業組織のマネジメント、経営戦略、技術開発などを幅広い視点から学びます。熊本県工業連合会加盟企業によるゲスト講義もあり、製造企業の生の声を聞くことができます。
税法や会社法など法律やさまざまな制度の改正や最新事情を学び、地域経済の活性化との関わりを考えます。実際に会社を後継した経営者から体験事例を聞き、事例研究を行います。
ICT(情報通信技術)の進歩と利用拡大によって変わるビジネス形態の最新事情を学び、中小企業におけるICT活用に関する現状と課題、今後の展望について考えます。さらに、大学で修得すべきICTの能力について学びます。
※ このほか、放送大学・熊本大学・熊本県立大学との単位互換科目や、教職課程に関する科目などがあります。
商学科独自の入門科目で、流通、金融、経営、簿記、会計、情報処理の基本を修得します。興味・関心から自分にあった学びが見つかるので、2年次からの専攻の選択に役立ちます。
大学での学びに必要な能力を身につけるための、基礎的トレーニングを行う演習(ゼミ)です。グループワークや体験学習を通し、自分で課題を発見して解決に取り組む「アクティブ・ラーニング」を取り入れています。
「全国同⼀業態で展開される流通」「地域に特化した流通」という2つの業態を学び、地域におけるさまざまな流通業態、特に熊本における流通の特徴について理解を深めていきます。
超スマート社会への移行に伴い、必要性が高まっているプログラミング技術を学修し、表計算ソフトウェアでは困難な処理を実現。学修を通してコンピュータの知識も修得します。
公認会計⼠試験や税理⼠試験などの国家試験を受験するための基礎知識の習得を目的に、⽇商簿記1級レベルの⼯業簿記・原価計算を学修。企業経営と会計の関係について理解を深めます。
流通活動の適正化を図るために取り組まれる現在の、さらには今後の日本の流通政策について、都市計画をはじめとする都市法分野の諸政策との関連に対する理解を深めます。
外国人観光客の増加などで重要性が高まる交通分野について、理論をベースに歴史的な流れや産業構造、サービス、環境への対応などを学びます。企業活動の視点からも考えることで、幅広い知識の修得をめざします。
中小企業に関する学術的・政策的・歴史的な議論を紐解きながら、現代における中小企業を体系的・総合的に理解します。現役の中小企業経営者によるゲスト講義なども取り入れています。
ゼミテーマ | |
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林ゼミ | 生活リスクと保険商品の研究 |
吉川ゼミ | 日本独自の流通とマーケティング |
出家ゼミ | 現代流通・商業の理論と仕組み |
河田ゼミ | マーケティング・マネジメントと消費者行動研究 |
北島ゼミ | 株式投資と企業分析を学ぶ |
畠山ゼミ | 流通・まちづくりの理論と実践的マーケティング技法 |
水野ゼミ | 実際の企業から学ぶ管理会計の事例研究 |
吉永ゼミ | 財務諸表の分析による企業活動へのアプローチ |
※ 年度により変更になる場合があります。
ゼミテーマ | |
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池上ゼミ | 決算書で読み解く企業経営 |
今村ゼミ | 現代日本の労務管理:雇われて働くということ |
城戸ゼミ | 会社法の考え方の理解 |
喬ゼミ | 企業経営の組織と戦略 |
幸田ゼミ | 経営史に学ぶ企業家活動 |
小谷ゼミ | 決算書の作成と利用法を学ぶ |
得重ゼミ | ソフトウェア開発 |
足立ゼミ | 中小・ベンチャー企業の経営を学ぶ |
小笠原ゼミ | 財務諸表分析を通じた企業経営の理解 |
松尾ゼミ | 実際の企業事例から学ぶ組織マネジメントの実践と理論 |
※ 年度により変更になる場合があります。
ものづくりを行う製造業に興味があり、そのしくみが学べ、実際に現場の見学もできる足立ゼミを選びました。企業経営の事例をもとに、知識を修得し、会社をよりよく運営する方法を学んでいます。企業との共同プロジェクトでは、企業が抱える課題解決に取り組み、ゼミで学んだことをプロジェクトにいかすことができました。一人ひとりに寄り添って指導をしてくださる足立先生のおかげで、起業に対するイメージが湧いてきました。
中小企業経営の工夫事例を学ぶほか、実際に企業を訪問して経営課題を聞き取り、その解決策を検討するフィールドワークを行っています。企業が抱えている課題の解決策を考えることは決して簡単ではありませんが、数少ない材料から何らかの答えを導き出すという経験を通して、徹底的に考える力を身につけ、工夫次第で多様な事業展開を行うことができるということを理解してもらいたいです。
「地域とフードビジネス」では、熊本の企業が全国展開を進めたり海外へ進出したりする際に、熊本の豊かな資源を活用してどのような取り組みをしているのかを学びます。この講義を通してマーケティングの実践的な知識を身につけ、熊本、そして私の故郷である天草の食文化を、日本だけでなく世界に広めていきたいです。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | マーケティング論II | 経営史II | 地域と フードビジネス |
発展簿記II | |
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2 | 部落解放論II | 地域と金融 | 流通システム論II | ||
3 | 発展演習 | 財務会計論 | |||
4 | 事業承継論 | 工業簿記II | 比較文化論II | 金融論II | |
5 | 日本国憲法 |
入学当初は税理士になるために会計専門職コースに在籍していましたが、大学でたくさんの人に出会い、学びを深めていくうちに、少しずつ方向性が変わっていきました。2年次から選択した吉川ゼミでは、マーケティングやアイデア創出について学び、さまざまなビジネスの実例を知ることで視野が広がり、地元企業を支える金融機関をめざすようになりました。また、カナダへの留学も経験したことで、数多くの価値観や行動力の大切さを学ぶことができました。これからは大学で得た簿記とマーケティングの知識を武器に、熊本に貢献できる銀行員になりたいです。